2016年02月26日

タイトル:今川焼(出演 上田よしみ・トキ北川) - 土曜劇場

トキ北川タイトル:今川焼(出演 上田よしみ・トキ北川) - 土曜劇場 icon_new2.gif
「骨つり」という上方の古典落語があります・・・東京の古典落語「野ざらし」と同じような内容です。
魚釣りをしていた男が、川底から骸骨を釣りあげてしまい、それを手厚く供養してやると、その夜、供養のお礼に女の幽霊(つまり骸骨の正体)が家にやってくる、というストーリーです。
女幽霊のあまりの美貌に感心しながら、男はこんなようなことを呟きます。
「人間の美醜なんてものは単に皮の仕業でしかないと言うが・・・皮に良し悪しがある」
・・・えぇ・・・その通りだと思います。

テンペランス・ブレナン(アメリカのテレビドラマ『BONES』の主人公。遺体の骨の解析から犯人を割り出す法人類学者)なんかは別として、頭蓋骨を見て美人だの男前だとの分かる人はそうそういないでしょう。
つまり皮膚がなければ、人間の美醜なんて普通は分からないわけです。
確かに、人間の美醜なんて骨だけになってしまえば何の関係もない、というようなことはよく言われます。
おそらくは「見た目に惑わされちゃいけない。何事も本質を見極めなければ」というような訓示的な意味合いを含んだ言葉なのでしょう。
まぁそれも、その通りだと思います。
ただし、コチラは煩悩だらけの人間ですから、やはり見た目には惑わされます。

これは何も異性のルックスについてのことだけではありません。
手入れの行き届いた庭や公園は気持ちのいいものですし、きれいに盛りつけられた料理はいかにも美味しそうです。
料理のことで言いますと、私なんかは舌がバカですから、味なんて、雰囲気勝負です。
どれだけ美味しいネタであろうが、回転寿司には行きません。
ベルトコンベアというのも寿司屋の風景として求めているものとは違いますし、そもそも、あの店内の雑然とした雰囲気が、私の考える寿司屋のイメージとは程遠いのです。
ガラガラッと戸を開けると木のカウンターがあって、ガラスケースにネタが並べてあって、その向こうに白いいでたちの大将が立っている・・・これだけの視覚的要素が揃えば、私なんかイチコロです・・・たとえどんなにたいしたことない味でも、たとえ隣に絶品のネタを提供する回転寿司の店があったとしても、イチコロです。

まぁ世の中、何かにつけて例外はあるわけで、ホヤやウルカやイカの塩辛など、見た目エゲツナくてもいい、むしろ見た目エゲツナイからこそ値打のある、そんな食品も、あるにはあります。
人間だって同じで、見た目に気を配らなくても許されるような人もいます。
私なんかは油断すればソッチの方向を目指しかねない人種ですが、見た目がどんなでも許されるほどの求心力もカリスマ性もありませんので、自分なりに精一杯、清潔にしていますし、オシャレをしています・・・まぁ自分なりに。

さて、以前から生放送を聴いてくださっている方にはお馴染みの、上田よしみの、老け役・・・私的には、絶品です。
何やら見た目エゲツナそうな食べ物を売っておられるお婆ちゃんを、熱演してくれました。
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posted by fm814 at 11:27