2017年03月14日

娯楽トキドキ情報アワー土曜モチャリスタ ー 土曜劇場3月11日放送分

トキ北川タイトル:アレルギー
出演:トキ北川
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アレルギー
出演:トキ北川
私は猫アレルギーです。
猫に触れると、触れた箇所から湿疹症状が広がってゆき、目の痒みが次第に腫れとなり、クシャミが止まらなくなります。
猫のいる部屋や、猫を飼っている家にお邪魔するだけでも(おそらく猫の毛が散在しているからでしょう)、同様の症状に見舞われます。
このことは幼い頃から発覚していましたので、長らく、猫を避けて生きてきました。
猫を避け続けて、約40年です。
そうこうしているうちに、エライもんで、自分は猫が嫌いなんだと思うようになりました。

ただし、これも若い時分から薄々気づいていたことなのですが、どうも私は、猫が嫌いというわけでもないようです。
あまり近寄ると発症しますから、ある程度距離を置かねばなりませんが、猫を見ていても、不快な気分になったりしませんし、大っきらいな人に会った時に首筋から背筋に感じるような、悪寒のようなものもありません。
それどころか、猫によっては思わず抱きかかえてしまいたいという衝動に駆られることさえあります。
そもそもなぜ私が猫アレルギーだと分かったかと言えば、知り合いの飼い猫を抱きかかえたことだったわけで、その段階では猫に対して何ら嫌悪感など抱いていなかったばかりか、極度に臆病な子供だった私が、前向きに自分から触れ合おうとしていたということになります。

犬派? 猫派? という問いかけがありますが、私は犬も猫も、基本的に嫌いではないはずです。
ただし、人間と同じように、犬にも猫にも嫌いなタイプのヤツはいます。
そうでない限り、犬も猫も、精神的には問題ありません。
犬と猫を差別する、私にとって唯一無二の障壁は、身体的問題、アレルギーです。

以前、長野県の蕎麦屋の店先に、「蕎麦アレルギーの方へ。当店ではお客様に対しまして、何らご提供することができません」という貼り紙を見たことがあります。
業務上の断り書きという以上に、店主の無念を伝える非常に切ない文言でした。
その貼り紙を見て以来、私は好きなタイプの猫(色などに好みはありません、大きいよりは小さい方がいいです、で、毛なみなどあまり整っていない、適度にボサボサの猫が可愛いと思います)を見ると、触れたいけど触れられないという私側のジレンマはともかく、あちら側(つまり猫側)にもジレンマがあってくれたりしないかしら、などと気持ちの悪いことを考えてしまうようになりました・・・
街を歩いていて、野良猫と眼が合います・・・しばらく見つめあったあげく、猫はゆっくりと目をそらし、同じくらいゆっくりと体を翻らせてどこかへ歩いて行ってしまいます・・・その時、猫はこう呟いているのです・・・私はアナタに、こうして見ていただく以上に喜んでいただくことができません・・・お互い好き合っていながら、諸々の事情で触れ合うことができないという、私と同様の無念を、猫の側も抱いてくれて、この妄想気持ち悪いですか?
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posted by fm814 at 20:29