2018年08月27日

娯楽トキドキ情報アワー土曜モチャリスタ − 土曜劇場8月25日放送分

トキ北川

お隣さん
出演:トキ北川
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地域によって違いがあるかも知れませんが、私がいつも利用する普通電車の車両の典型的な座席は、ドア付近から隣のドア付近まで、窓際にズラァッと設置されている長いシートです。
私はあのシートの、隅にしか座りません。
真ん中あたりに座っていた人が、隅の席が空いた瞬間にそこへ移動するという光景をよく見るところから、隅が好きな人というのは多いんだと思いますが、あの行動、理解できない人には理解できないようで、「既に座っているのになぜわざわざ移動してまで隅っこに座りたがるのか?」という疑問を耳にしたことも幾度かあります。
でもそうする人にとっては、列車の座席は、隅であるに越したことはないのでしょう。
私は、少し違います・・・隅に越したことはない、のではなく、隅でないとイヤ、なのです。
そもそも隅が空いていないのであれば、座りません。
自分の両隣に他人が座るという状況よりも、多少しんどくても立つ方を選びます。
何がそんなにイヤなのか、自分でも詳しくは分かりませんが、すぐそば、肩や二の腕が触れるほど近くにいる人に対して何の気遣いもしないわけにはいかず、そこはやはり、姿勢が乱れないように、特に相手が女性の場合は、やたら体が密着しないように、できれば完璧に体が離れるように、と、さほど大層な配慮ではないにせよ、リラックスとは程遠い状態になってしまうわけです。
それが左右ともにとなると、まぁ要するに、しんどいのでしょう。
そういった配慮の必要性がプレッシャーとなって、私を精神的に追いつめると、まぁホントに、何とも情けないというか、自分で自分に「しっかりせぇ!」と怒鳴りたいくらいですが・・・そういうことなのです。

この作品をやりながら、ふと、気づいたことがあります。
これまでいろいろな家に住んできました。
実家以外はすべて、マンションなんですが・・・隅の部屋が多い・・・いわゆる、「角部屋」と言うんですか。
列車の座席に座る時ほどのナイーヴさを、住居選びの際に発揮したという、記憶は、ありません。
隣の家の人と体が密着するわけでもないし、始終顔をつき合わせているわけでもありません。
それに、元々住居内では地味に生活をしているだけで、べつにドンチャンドンチャンと騒ぐこともなく、必要以上に騒音に気を遣う必要性も感じていません。
たぶん偶然、だとは思うのですが・・・ひょっとしたら、無意識に近い次元で、隅を好む習性が出てしまっているのかも知れません。
今住んでいるのも、隅・・・左側にしかお隣さんはいません。
私にとって「人生の大先輩」と言えるご高齢のご婦人の、ひとり暮らし・・・出来ればあまり人と関わりたくなさそうな、でも会うと挨拶はしてくれる方です・・・我が家に子供が生まれ、泣き声のことを詫びに行くと、「子供なんか泣いて普通やし、それに年寄りは子供の声聞くと元気になれんねん・・・泣きだしたら窓開けてもっと聞かせてほしいぐらいや」と、若干ぶっきらぼうに言われました・・・お隣さんに恵まれました。
こういう人なら、隣に対して極度にナイーヴな私も、リラックスして生活できます。
何かにつけて、隣人というのは大きな存在です。

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posted by fm814 at 00:00