2019年02月05日

娯楽トキドキ情報アワー土曜モチャリスタ − 土曜劇場2019年2月2日放送分

トキ北川

ご乗車ありがとうございます。車掌の空廻です。A
出演:トキ北川
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私は幼い頃から、「小さな世界」が大好きです。
「小さな世界」つまりは「スモールワールド」というわけですが、ただ、一般的な「スモールワールド」のイメージと、私が好きな「小さな世界」とは、かなり質が違います。
一般的な「スモールワールド」と言えばやはり、あの遊園地のアトラクションではないでしょうか。
あれは「大きな世界の縮小版」というイメージがあります・・・世界は広く、大きく、とても一筋縄ではいかないから、それをシンプルに縮小化してみようと、そういう営みであるというのが、私の個人的な見解です。
一方、私が好きな「小さな世界」は、全く内容が違います。
「大きな世界の縮小版」なのではなく、その世界自体、エリア自体が狭く小さいのです。
幼い頃、祖父母の家にソファがいくつもありまして、それらを組み合わせて小さなエリアを作り、そのエリア内を家にしたり村にしたりして遊んでいました・・・小学校低学年くらいになると、女の子がよく「こえだちゃん」のオモチャを持っていまして、一本の木が家になっていて、そこで「こえだちゃん」やその家族をいろんなところに配置したり動かしたり、あれが夢のように楽しくて、でも自分は男の子だし、欲しいのを我慢していました・・・同じころ、「ドクタースランプ」の「ペンギン村」のいろんな建物を作って村を広げてゆくプラモデルのシリーズにも夢中になりまして、自動車や飛行機やガンダムのプラモには興味のカケラもなかった私が、唯一ハマッたプラモのシリーズでした。
個体の大きさだけでなく、エリア自体が狭い、ということこそが、私にとっては重要でした。
おそらく私は、広い世界が恐ろしいんだと思います。
架空であっても、自分の手に負える範囲で・・・幼い頃からの、私なりの、リアリズムであり、整合性です・・・?
デパートのオモチャ売り場などで「こえだちゃん」のシリーズや「シルバニアファミリー」のシリーズを横目に見ながら、大人になったら思う存分、自分なりの「小さな世界」を広げたい、と考えていたものです。
果たして十数年後・・・私は、小さなぬいぐるみを次々に買い集め、それらを小さなエリアに住まわせるという遊びを、生活の中で常に展開する大人になりまして、ぬいぐるみだけでなく、小さなソファとかテーブルとか階段とかベッドとか、そういう置物を見つけては「彼ら」のために購入し、狭いエリアで平和に生活をさせております。
が・・・息子が生まれまして、それもやめました・・・まぁ、破壊されるだけですし、父親の大切な物を破壊したからって、そんなことで叱るのも、なんか違いますし・・・まぁ、やめました・・・えぇ・・・嘘です・・・いや、嘘ではないんですが・・・やめてはいません・・・息子の手の届かない高い場所に、それまでよりエリアを格段に狭めまして、「住民」の数も格段に減らしまして(選ばれなかった「住民」たちは、息子が大きくなって、むやみに破壊しなくなる時がくるのを押入れの奥で待ってくれています)・・・まぁ、私なりの「小さな世界」は存在し続けております。

ラジオドラマを制作させていただくようになって十数年、総作品数はおそらく4ケタに及ぶでしょう。
自分でもどうでもいいくらい超大げさに言うと、トキ北川の作品世界はずいぶんと広がり続けております。
そうなりますと、元来のスケールの小ささが心の中で疼きはじめまして・・・何とかこの広がりを、小ぢんまりと、たいしたことのない枠組みの中に閉じ込めてしまいたい、と。
私の台本上の様々な舞台を、あるエリア内に閉じ込める作業が進んでおります。
「ハイホー電鉄北川線」・・・私の超お気に入りの、「小さな世界」です。


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posted by fm814 at 00:00